2017.09.13更新
藤井聡太四段の活躍のおかげで、最近将棋が脚光を浴びております。私は囲碁はできないのですが将棋は小さい頃から好きで、いまでもAI将棋ソフト相手に一人で指したりしています。プロ棋士になるのはとても大変なことで、まずは日本将棋連盟が主宰する東西の「奨励会」に入会するというのが主流の方法ですが、奨励会に入会する為には連盟正会員である四段以上のプロ棋士から推薦を受けた上で入会試験を受けなければなりません。また奨励会には年齢制限があり、現在は満21歳の誕生日までに初段、満26歳の誕生日までに四段に昇格できなければ退会処分となります。四段になれば無給の奨励会を卒業して、やっとプロ棋士になれますが、四段への昇格条件は年2回の三段リーグで1位か2位になることとなっているため、毎年4人しか通れない狭き門なのです。日本将棋連盟のホームページを開くと、インターネット棋力検定というのがあり、ある局面における最善手を3つの選択肢から選ぶという形式のもので、その正解数によって段級が認定されます。実は私はアマ三段を持っています。と言っても、アマ三段で奨励会の六級くらいと言われており、たいしたことはありません。日本将棋連盟が発行するアマチュア正式免状は結構高くて、認定される段によって値段が変わり、六段ともなると270,000円もしますが、三段は54,000円です。桐箱に入ったB4紙を横に2枚並べた程の大きさの和紙に墨で書かれたもので、その時点の日本将棋連盟会長、名人、竜王の直筆サインと朱印が押された結構立派なものです。私の免状は、平成13年5月13日の日付で、会長 二上達也、名人 丸山忠久、竜王 藤井 猛の直筆サインが入っています。
投稿者: おかだ内科クリニック
2015.03.02更新
普段忙しくてなかなか子供と遊んでやれないので、休みの日はできるだけ付き合ってあげるようにしています。小学生ですが、今はスキーがマイブームで、この冬は休みのたびに一緒にスキーに行ってあげました。私は物もちがよい方なので、いまだに十数年前に買ったロシニョールの板を履いています。一応カービングスキーではありますが、初期の型ですのでサイドカーブも緩く、最近の板のようにカーブのRが強くなって先端がずんぐりとなった板とは大分形が違います。カービングスキーの登場はスキー板の大革命でしたが、スキー板はさらに進化しているようです。最近のスキー事情には詳しくなかったのですが、最近はさらにロッカースキーなるものもでてきているのですね。知りませんでした。通常はトップ部とテール部が接地して中心部分は反っていて接地しない形状をしていますが、ロッカースキーはトップとテールを上方にいくらか反らせた逆反りのスキーのことです。板を踏むとトップとテールが浮き上がり、中央部分しか雪面と接していないことになり、その分、スキーを動かしやすくひっかかりが無いので楽に操作できますし、ターンのきっかけが掴みやすくターンしやすくなるというのです。一見、直進安定性が悪くなるようにも思いますが、実際滑ってみるとそうでもないようで、まさに逆転の発想でしょうか。最近では、すべてのモデルでこのロッカーを採用しているスキー板メーカーも出てきているようで、カービングスキーに次ぐ革命となるのかもしれません。世の中変わるものです。
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2014.11.16更新
エボラ出血熱はエボラウイルスによる全身性感染症で、1976年にスーダン共和国南部 (現:南スーダン共和国) で初めて感染が確認され、これまでアフリカ大陸で10数回、突発的に流行していますが、感染したときの致死率は50~90%と報告されており、致死率が非常に高く恐ろしい感染症です。今回の流行は、2014年3月にギニアで発症したのを発端に11月現在でも西アフリカ諸国で感染が拡大しており、死者は4951人(11/1現在)となっており、これまでの流行とは桁違いに多い事態となっています。さらに今回、初めてアフリカ大陸外のスペイン、アメリカでも二次感染が認められ問題となりました。この話を聞いて思い出されるのは、『アウトブレイク』という1995年制作のアメリカ映画で、アフリカからアメリカに持ち込まれた非常に致死性の高いウイルスに立ち向かう人々を描いたサスペンス大作です。この映画は1994年に発刊された「ホット・ゾーン」という、当時エボラ出血熱の制圧に命を懸けた人々の姿を描いたノンフィクション小説が原案になっており、映画の内容はほぼエボラウイルス感染を想定した内容と言ってよいと思います。エボラウイルスはサルなどの動物にも感染し、サルからヒトに感染した例が確認されています。また最近、エボラウイルスの宿主はアフリカに生息するコウモリであることが明らかにされました。現地では、サルやコウモリの肉を食する習慣があり、感染との関連性が指摘されています。エボラウイルスは現在のところ、ザイール・エボラウイルス、スーダン・エボラウイルス、ブンディブギョ・エボラウイルス、タイフォレスト・エボラウイルス、レストン・エボラウイルスの5種類が確認されていますが、人間に大量の犠牲者を出しているのはザイール・エボラウイルス、スーダン・エボラウイルスで、現在のところ空気感染した例は報告されていません。しかし、サルを終末宿主とするレストン・エボラウイルスは、現状ではヒトに対する致死的な病原性はないとされていますが、このウイルスはサル-サル間での空気感染があるとされています。たとえば、トリインフルエンザウイルスは鳥類に感染して非常に高い病原性を示しますが、今のところ感染した鳥に接触することで人に感染することがあるものの、ヒト-ヒト間の感染は確認されていません。しかし、ヒトインフルエンザウイルスと混じり合って変異することで、ヒト-ヒト間で感染する能力を持ったウイルスに変異して、パンデミック (世界的大流行) を起こす可能性が懸念されています。エボラウイルスもヒト-ヒト間で空気感染する最悪のウイルスに変異する可能性は考えられ、映画『アウトブレイク』でもそれが示唆されています。できるだけ早くにエボラ出血熱に対する特効的な治療薬、予防法が確立することを望みます。
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2014.06.30更新
じつは毎年、5月下旬から7月中旬まで甲府看護専門学校で看護学生の講義を受け持っているのです。クリニックの午前と午後の診療の間の時間を使って、週一回90分の授業です。私の担当は消化器病学で、PCで講義のスライドを作って、プロジェクターで映して講義をしていますが、講義の準備も結構大変です。未来の看護師さんのための講義ですので、できるだけ臨場感がでるように、実際の患者さんの内視鏡検査の画像を使ったり、治療の動画を出したりしています。もちろん、患者さんの個人情報がわからないようには注意しております。もしかすると、あなたの胃や大腸の画像が使われているかもしれませんが、よい看護師さんが育ってくれるための講義ですので、どうかお許しください。
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2014.02.06更新
またしばらくブログをサボっておりました。さて、じつは今の私の悩みは金魚のことなのです。昨年秋に子供が学園祭の金魚すくいで取ってきた金魚をどうしても飼いたいというので、急遽ペットショップに行って2千円くらいでいろいろセットになった30cmサイズの水槽を買ってきて飼うことになったのです。結局、世話をしているのは私なのですが、でも金魚が泳いでいるのを見ているととても癒されます。ところが、いい気になって餌をやり過ぎてしまったようで、だんだん水質が悪くなり、先日気が付いたら金魚の体に赤いものがでてきて、鱗が毛羽立ってきたではないですか。調べたところ、金魚にもいろいろな病気があるのですね。今回のは「松かさ病」という病気とわかりました。確かに全身的に鱗が浮き上がって「松かさ」のようになっています。これはエロモナス・ハイドロフィラという細菌感染が原因で、治療としてはキノロン系のオキソリン酸という抗生剤を使って薬浴をさせるのですが、今のところなかなかよくなりません。水の中に手をいれると結構冷たいですが、特に水槽用のヒーターなどは使っておりませんので、水緩む春が待ち遠しい今日この頃です。
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2013.08.31更新
先日、魔女の一撃を食らってしまいました。そう、ぎっくり腰です。ぎっくり腰は、ドイツ語で「Hexenschuss」 (魔女の一撃) と言われます。中世時代から使われる表現らしいですが、さっきまで元気だった人が急に腰の激痛で動けなくなってしまう様をみて、これは魔女の仕業だと思ったのでしょうね。仕事が終わって家に帰って、何気にヒョイと子供を持ちあげたところ、腰にあれ?と思うような違和感がありました。最初は強い痛みではなかったので、ぎっくり腰とは思っていなかったのですが、両手を伸ばした状態で子供を持ち上げたので、腰には大分負荷がかかったものと思います。その後、だんだん痛みが強くなり、翌朝は起き上がれないくらいの痛みで、一旦立ち上がってしまうと歩くのに問題はないのですが、前かがみになると腰の痛みで力が入らず腰砕けのようになってしまいます。とにかく顔を洗うのも一苦労で、大騒ぎ状態でした。歳のせいと運動不足がたたったというところでしょうか。ぎっくり腰は急性腰痛症とも言いますが、急激に発症する腰部の激痛の総称名であり、原因としてはいろいろな病気の可能性があります。大多数は急性の筋・筋膜性腰痛ですが、椎間板ヘルニアや腰椎圧迫骨折、脊椎腫瘍などが原因の場合もあり、一応注意が必要です。「魔女の一撃」には注意して下さいね。
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2013.06.27更新
認定医、専門医の資格の維持は結構大変なのです。現在、日本内科学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本肝臓学会専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医の資格を更新、維持していますが、認定期間はいずれも5年間で、5年ごとに更新手続きが必要です。更新条件には、学術集会や教育講演会等への参加義務があり、参加点などの点数の合計が規定数以上ないといけないのです。また、各学会の年会費、学術集会への参加費、認定料などを考えると維持費もばかになりません。さらに、日本がん治療認定医機構がん治療認定医の更新の場合、WEB試験というのがあって、インターネット上で試験を受けないといけないのです。今回、何とか試験に合格して、つい先日、更新された認定医証が送られてきました。がん治療認定医の資格を持っていないと、そのうちがん患者さんの診療に当たれなくなるらしいという話があったため、5年前に取得したのですが、今のところそのようなことになる気配はみられず、資格を持っているメリットはあまり感じられないのですが、一応更新しておきました。
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2013.05.22更新
日本人に胃がんが多いのはご存じの通りですが、この胃がん、さらには胃炎、胃潰瘍の原因として、ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ菌)感染が問題であることが明らかとなっています。日本における胃がん患者の90%以上はピロリ菌感染による胃炎が原因であるとされており、さらに日本人の約半数がピロリ菌保菌者であると言われています。特に50歳以上の約7割がピロリ菌に感染しているとも言われています。ピロリ菌検査が陽性の場合、除菌治療を受けるのがも最も有効な治療法ですが、これまでピロリ菌の除菌治療は、胃潰瘍、十二指腸潰瘍に罹っていない限り、保険適応外であり自己負担となっていました。しかし、ピロリ菌感染による胃炎が胃がんの主因であることが明らかになってきたことから、平成25年2月21日から「ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎」が新たに保険適用となりました。つまり、ピロリ菌検査が陽性で、内視鏡検査で慢性胃炎が確認されれば、保険でピロリ菌除菌治療が受けられるようになったのです。これは画期的なことですね。ピロリ菌除菌により、胃がんの発生を抑制することが可能であることが、これまでの研究から明らかにされていますので、胃がん予防が前進し、将来的に胃がんで亡くなる人が確実に減るのではないかと思われます。
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2013.02.19更新
今年の県内のスギ花粉飛散開始日が2月14日だったとの報道がありました。飛散開始日の決め方は、24時間で落下した花粉の数が1㎠当たり1個以上の日が2日続けば、その初日を飛散開始日としているそうです。当然、それ以前から少しずつ飛んでいる訳で、敏感な人は1月下旬くらいから症状がでているようです。飛散開始日と言っても、梅雨入り、梅雨明けと同じようで、あまりはっきりしたものではありませんね。飛んで来るものと言えば、花粉もですが、最近心配に思っているのは、中国からのPM2.5と呼ばれる大気汚染物質の飛来です。空には仕切りがありませんから、偏西風に乗ってどんどんやってくる可能性がありますよね。そういう大気汚染物質と花粉が結合して、新たなアレルゲン(アレルギーを起こす原因物質)になる可能性も指摘されているようです。(その辺は専門ではありませんが、どうなんでしょうか・・・・)
投稿者: おかだ内科クリニック
2012.11.21更新
新県立図書館がJR甲府駅北口駅前 (当院の東隣り!) に11月11日オープンしました。早速、様子をみてきましたが、とても斬新な設計で、最初は「これ、図書館なの?」という印象でしたが、慣れてくるときれいでとてもよいです。甲府駅側の正面の入口から入ると、左奥には喫茶店まであります。また建物の真ん中にエレベーターがありますが、なんとスケルトンです。図書館の構造はようするに一つの大きな箱の中に、2階、3階が棚状にくっついているような形で、基本的に壁がないので、全体が広い開放的な空間となっています。1階奥には児童資料コーナー(子ども読書支援センター)が広がり、2階に上がると、一般資料コーナーがあり、たくさんの蔵書がきれいにおかれています。3階部分はごくわずかしかないので、天井まで頭上を遮るものがほとんどなく、とても見通しがよくて広々としています。いろいろなところにいろいろな形の椅子や机が配置されていて、思い思いのところで、本を読んだりくつろぐことができます。早速、試しに本を借りてみようと思い、図書館のカードを作ってみましたが、これがまた便利で、貸出機なる機械が数か所に配置されていて、貸出機の上に本を置いて、カードを挿入するだけでおしまいです。ICチップで管理されているようですが、便利な世の中になったものです。また、サイレントルームと呼ばれる自習室が点在していて、中はとても静かで、学生さんが勉強するにはとてもよさそうです。まだ行ったことのない方は、是非、一度見に来てください。
投稿者: おかだ内科クリニック