クリニックブログ

2013.05.22更新

 日本人に胃がんが多いのはご存じの通りですが、この胃がん、さらには胃炎、胃潰瘍の原因として、ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ菌)感染が問題であることが明らかとなっています。日本における胃がん患者の90%以上はピロリ菌感染による胃炎が原因であるとされており、さらに日本人の約半数がピロリ菌保菌者であると言われています。特に50歳以上の約7割がピロリ菌に感染しているとも言われています。ピロリ菌検査が陽性の場合、除菌治療を受けるのがも最も有効な治療法ですが、これまでピロリ菌の除菌治療は、胃潰瘍、十二指腸潰瘍に罹っていない限り、保険適応外であり自己負担となっていました。しかし、ピロリ菌感染による胃炎が胃がんの主因であることが明らかになってきたことから、平成25年2月21日から「ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎」が新たに保険適用となりました。つまり、ピロリ菌検査が陽性で、内視鏡検査で慢性胃炎が確認されれば、保険でピロリ菌除菌治療が受けられるようになったのです。これは画期的なことですね。ピロリ菌除菌により、胃がんの発生を抑制することが可能であることが、これまでの研究から明らかにされていますので、胃がん予防が前進し、将来的に胃がんで亡くなる人が確実に減るのではないかと思われます。

投稿者: おかだ内科クリニック

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